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  • マジカル☆チーム・組織の創り方 現場改善における指導法について
第3回 マジカル☆チーム・組織の創り方 

現場改善における指導法について

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月02日(金)
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■ポイント
①職場は、スタッフが“明るく&元気&イキイキ”していれば、それで良いのか?
 企業のコンサルティングをさせていただくと、“ 職場の活性化” という依頼をいただきます。確かに、スタッフがイキイキと元気にしていると、一見、良い職場環境になっていると思ってしまいます。しかしながら、この“ 元気” や“ イキイキ” という言葉や状況はとても曖あいまい昧なものであり、スタッフ自身や職場の活気とは異なります。マネジメントは、正しく見て対応してください。
 
②何度、指導してもミスやクレームが発生する。
 日々のルーティン作業も何度指導しても、ミスやクレームが発生していませんか? イージーなミスが連発。大半のスタッフは頭では分かってはいるものの繰り返しミスを起こしてしまい、結果クレームにまでなってしまうことはありませんか? なぜ、起きてしまうのでしょうか?
 
③マニュアルやクレド(理念冊子)が形骸化してしまっている。
 マネジメントとしては、かなりの時間と金を費やして構築、製作したにもかかわらず、現場の運営においては、すでに形骸化してしまっていることがある。その時々のリーダーによって、現場の運営方法や手順、優先順位さえも変わるという職場をよく目にします。そもそも、マニュアルやクレドとは、そうやって活用するものなのでしょうか?
 
■解決結果
 人材活用や組織の活性において忘れてはならないのが、そもそも“ 人” とは何か、というその本質についての対応です。高度な情報化社会において、われわれ人間は、それらのほとんどに適応しながら日々、仕事を進めています。若手のスタッフも懸命に、明るく元気に振る舞いながら大きな失敗を起こさぬようにと頑張り続けています。ところが彼らは1 年もたたないうちに、電池が切れたかのように“ 活力” がなくなり、技術やテクニックが定着しつつあっても辞めてしまうのです。なぜなのでしょうか? それは“ やりがい” や“ 働きがい” といった自職の誇りや歓びを実感することなく、日々が過ぎてしまうからです。近年の職場環境や職務スタイルは、“ 課題解決” に注力し過ぎていて、その改善(対策)ばかりに目が向きがちです。しかし“ 人” 本来の動機づけは、“ 社会的な歓び” にあります。
 
 つまり、個人のみで歓びを享受するのではなく、皆で共有共感してほめてほめられるところに、協働本来の醍醐味を感じることができるのです。常に課題解決のための会議を開き、問題を見つけ出すことに注力し続けるのではなく、日々の運営の中で、これまで“ 当たり前” と扱われていて、机上にも出てこなかった良かったことや喜ばしいことを、皆で共有共感するコミュニケーションの場こそ、真の職場、現場活性で、生きがいや働きがいを心の底から実感でき、自分自身の居場所を見つけていくチャンスにつながります。
 
 皆さまの職場も、ぜひ、“(仕事を通じて)良かったこと” や“ うれしかったこと” を共有できる場を創ってみてください。

大住 力(おおすみ・りき)
ソコリキ教育研究所 所長
公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」代表東京ディズニーランドなどを管理・運営する㈱オリエンタルランドで約20 年間、人材教育やプロジェクトの立ち上げ、運営、マネジメントに携わる。退社後、「ソコリキ教育研究所」(研修・講演・コンサルティング)を設立し、前職での経験を生かして、人材育成プログラムを企業などに展開している
info@sokoriki.jp

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