海外からの大規模発注に対応できない日本酒業界の課題が浮き彫りになった
島田 2020 年8月11 日から1週間開催された「TOKYO SAKE FESTIVAL2020」も素晴らしかったです。
上杉 TOKYO SAKE FESTIVAL 2020は、はじめてゲーム業界とタイアップした日本酒のイベントです。視点を変えて日本酒以外の業界にも意識を広げることで、まだまだマーケットは開拓できると信じています。
1つのヒットゲームの開発費は200 億円から400 億円だそうです。対して日本酒の全輸出金額は220 億円。業界の規模が桁違いなのです。大きなマーケットの中で大きな金額を動かす他業界の方々とコラボレーションしながら取り組みを進めることで、日本酒業界の何かを変えられるのではないかと私は考えました。
実際にコラボレーションしてみるとどんどん仕掛けが大きくなっていって、いずれ東京都の避難所になる新宿の住友三角ビルの下にある巨大ドームを会場に、世界一の空調を備えた空間でTOKYO SAKE FESTIVAL 2020 を開催することになりました。期間は東京オリンピックとパラリンピックの間をねらいました。パックマンやインベーダーといった伝説的なゲーム、コスプレイヤー、音楽関係者など、これまで日本酒とはほとんど関係のなかった業界の方々が協力してくださいました。