日本酒造組合中央会認証「日本酒スタイリスト」として精力的に活動を続けるタレントの島田律子氏が、日本の伝統文化、日本酒の魅力を深く伝える連載の第2幕。「世界へ打って出る日本酒」に主眼を置き、輸出に力を入れる酒蔵、インバウンド対策が得意な酒蔵、ソムリエから見た日本酒の可能性などについて積極的に取り上げていく。「グローバルSAKE マーケットの創造者たち」と題したシリーズ、今回はコンラッド東京のシニア アウトレット マネージャー、北原康行氏を訪ねた。世界中の人々が集まるコンラッド東京でソムリエチームのメンバーとしてワインとその他の飲料をサービスしてきた北原氏は、利酒師の資格を持つ日本酒のスペシャリストでもある。2014 年の「世界利酒師コンクール」ではグランプリを獲得。その豊富な知識と確かなサービス力で特別な体験を創造し、国内外のお客さまに大きな満足を提供してきた。より多くの世界の人々に日本酒を飲んでもらえる環境づくりを進めるために必要な視点について話を聞いた、北原氏の第2回をお届けする。
島田 律子(しまだ・りつこ)
日本航空(JAL)国際線CAとして 5年半勤務後、タレント活動を始める。2000年「利酒師」(SSI)取得後、2001年 日本酒造組合中央会より「日本酒スタイリスト」に任命される。TVや雑誌への出演、コラムの執筆など、メディアでの活動を多数こなす。また近年、訪日外国人に向けた日本酒の会の主催にも力を入れるなど、国内外に向け日本酒の魅力を広く発信する。
HP:http://www.smile-brew.com/
北原康行(きたはら・やすゆき)
1979 年東京都生まれ。銀座のレストランで仕事をする傍ら、ソムリエの資格を取得。5年間勤めた後、知り合いのシェフがオープンするレストランを1年間手伝う。2008 年コンラッド東京入社、フレンチレストランのソムリエを務める。入社後6カ月でソムリエチームが立ち上がり、そこからチームメンバーとしての仕事がスタート。12 年にアシスタント ヘッドソムリエ、16 年8 月にヘッドソムリエに就任。14 年に行なわれた「第4回世界利酒師コンクール」でグランプリを獲得した。2020 年2 月からシニア アウトレット マネージャーとして活躍している。