大事なのは価値観を共有したチームで日本と東京の伝統文化を世界に広めること日本酒造組合中央会認証「日本酒スタイリスト」として精力的に活動を続けるタレントの島田律子氏が、日本の伝統文化、日本酒の魅力を深く伝えることで、海外からのお客さまをおもてなしするホテル、レストランの力を向上させるためのヒントをお届けしていく本連載。今回は東京・台東区で「江戸に生きる硝子屋」として、都内の手作りガラス工場、職人たちとチームを組み新しい世界観を持つグラスを開発する、木本硝子(株)代表取締役の木本誠一氏を訪ねた。従来の問屋から、硝子食器専門のプロデューサーへと会社のポジショニングを変えて、デザイナーや職人などの専門家を束ねることで商品開発に力を注ぐ木本氏。自ら世界中を飛びまわり、「KIMOTO GLASS TOKYO」ブランドの日本酒グラスを、仲間の蔵元の日本酒とともに各国のホテル、レストランにアピール、マーケットの拡大にも尽力している。木本氏と島田氏の3回連続対談の最終回をお伝えする。
島田 律子(しまだ・りつこ)
スマイルブリューカンパニー代表・タレント・日本酒スタイリスト(日本酒造組合中央会認証 )日本酒の魅力を伝える講演・イベントの司会や出演など、年間 100本以上をこなす。TV出演や雑誌などへの執筆も多く、そのエンターテイメント性の高さと分かりやすさから、ファンやリピーターが多い。飲食店や百貨店の売り場プロデュースの依頼も多く、NAGAE+『TRAVEL CHOCO』など酒器を始めとした商品開発や、女性ならではの視点から日本酒の美容・健康効果に着目。日本酒美容を取り入れた日本酒美容コスメ『MAIDEALE』をプロデュース。
HP:http://www.smile-brew.com/
木本誠一(きもと・せいいち)
1978年明治大学卒業、三菱電機(株)入社。82年木本硝子(株)入社。90年木本硝子(株)代表取締役就任。2009年に世界ではじめて開発された黒の江戸切子は発売後、百貨店でヒット商品となり話題を呼ぶ。その功績によって、東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞最優秀都知事賞を石原慎太郎都知事(当時)から表彰される。その後も国内外の展示会で独自のコンセプトを持つガラス製品を発表し、高い評価を受けている。