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第5回 木村滋久のNZワイナリー日記

第5回「ワイン造りの第一歩、冬の剪定」

【月刊HOTERES 2015年08月号】
2015年08月12日(水)
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ワイン造りの第一歩
 
 日本とは季節が反対の南半球に位置するニュージーランド( 以下NZ)は、現在日本とは正反対の季節を迎えています。私が住むマールボロ地区では、周りに見える山々が雪に覆われているほどの厳しい寒さ。そんなか、私と妻を含めブドウ農家たちは、冬の間何カ月も畑でブドウの選定仕事を行ないます。「美味しいワインは良いブドウから」と言われますが、冬の剪定は高品質なブドウを育てるための最初の一歩として、とても重きを置かれている仕事の一つです。かなりの重労働となるため「年間で最も人件費のかかる栽培仕事」、とも言われています。そんなこともあり、冬になると『剪定コンクール』というものが毎年行なわれ、現地の農家たちだけでなく、海外から来た栽培者たちもその技術を競い合います。

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