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第3回 木村滋久のNZワイナリー日記

第3回「ニュージーランドの風土」

【月刊HOTERES 2015年06月号】
2015年06月09日(火)
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ワイン造りとは
 
 私がニュージーランド( 以下NZ)のワイン醸造学部で勉強しているとき「ワイン造りとはなんですか?」という質問がありました。「農業」「科学」「ビジネス」「芸術」「想像力」など、机をともにする生徒たちが思い描くことはさまざまあり、印象的だったことを覚えています。ワイン造りにおいて、造り手の思想や技術はもちろん大切な要素ですが、一方で『農業』と言われるほど、ワインは風土性の強い生産物です。原料になるブドウが育つ環境で、その風味や味わいは大きく左右されます。ワインを知るには、そのワインが生まれた風土を知ることが、大切な要素の一つだと思います。一本のワインから未知なる風土を感じとる喜びと感動には、多くの人々が引き込まれてしまうのではないでしょうか。

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