ここ数年で日本のホテルを取り巻く環境は大きく変化をし、ホテルオーナーも多様化しているが、やはり良いホテルというのはオーナーとオペレーターの関係が良好であるものだ。
先日、三井不動産グループで鳥羽国際ホテルやネムリゾートなどを経営・運営する伊勢志摩リゾートマネジメントの代表取締役社長 雀部優氏のインタビューをする機会があった。雀部氏は三井不動産からの出向で、三井不動産時代も伊勢志摩リゾートマネジメントなどを担当していたのだが、G7 が開催された時に同リゾートがアメリカ大使館関係者の貸し切りとなった際、プロトコール対応の教育をしてもらえるように帝国ホテルとつないだり、総支配人や総料理長の研修のためにハレクラニとつないで表だけでなく裏も見せてもらえるようにアレンジをしたりと、グループのコネクションを最大限生かしてサポートをしていた。その背景を聞くと、雀部氏だけでなく三井不動産のホテル担当者は皆ホテル運営会社に出向経験があり、ホテルの運営側の気持ちを理解しているからこそオーナーとしてそうしたサポートができるのだと言っていた。素晴らしい体制だ。
2019年8月23日号
FROM THE PUBLISHER ——太田 進—— オーナーとオペレーター
【月刊HOTERES 2019年08月号】
2019年08月23日(金)