和栗 富士也
Fujiya Waguri
2014年日本ホテルに入社しホテルメトロポリタンに配属。バーテンダーとしての経験を積みながら、16年からカクテルコンペティションにチャレンジを始める。18年9月にはJR東日本ホテルズ創作カクテルコンペティションで最優秀賞を受賞。カクテル「優雅」はメトロポリタンホテルズのシグネチャーカクテルになった。同年11月より東京ステーションホテルに異動。館内2カ所のバーで研鑽と挑戦を続ける。
協力:日本ホテルバーメンズ協会(HBA)
協賛:サントリースピリッツ㈱
東京のシンボルの一つと言えるであろう東京駅。建築家、辰野金吾による丸の内駅舎は1914年に完成した国の重要文化財だ。その翌年に開業した東京ステーションホテルは途中、駅舎の保存・復原工事による休館を経て2012年10月3日から再開業。100年を超える壮大なストーリーが紡がれている。
ホテル2階で、11時30分から営業するバー&カフェ「カメリア」はホテル特製のビーフシチューなどのランチにも、乗り換えのひと時を過ごすこともできる憩いの場だ。そしてバーテンダーの和栗富士也氏は、一杯のカクテルに日本の四季を織り込んだ。
「優雅 ~美しき和の心~」には、「ジャパニーズ グラフトジン ROKUGIN」の桜や緑茶など6種のボタニカルがふわりと香る。「日本のジンらしい繊細さが最も表れているのがROKU GINだと感じました。ほとんどのお客さまが、『これならおいしくジンが飲める』と話されます。和食にも合わせられるジンだと思います」
そう語る和栗氏は、贈り物にもROKU GINを使うことがあるという。「わつなぎ すだち」は、このカクテルの夏の顔だ。徳島県産のすだち果汁を使用し、すだちのすがすがしさを表現したシロップに和栗氏は心引かれた。「初めて飲んだときに衝撃を受けました。甘みに対する酸味がしっかりしていて、これならフレッシュのすだちでなくてもバランスが取れると感じました。和柑橘の風味をカクテルで表現できます」
秋の巨峰、冬の柚子が味わいを彩り、質感豊かな余韻として再び現れるのはやはりROKU GINのボタニカルだ。カクテル創作の際に「お客さまに何をお伝えしたいかから考える」という和栗氏。グラスに添える折り鶴には、おもてなしと感謝の心を込めている。
挑戦する気持ち、あくなき向上心で突き進んできた。昨秋にホテルを異動し、これまでよりさらにお客さまを思う気持ちを強めた。
このカクテルも今のレシピになるまで、改良を重ねてきたものだとも話してくれた。ホテルとともに、カクテルにもストーリーがある。東京のシンボルたるホテルで供される一杯は、メトロポリタンホテルズの新しいシグネチャーカクテルとして、日本各地でお客さまをもてなしている。
カクテル名
「優雅 ~美しき和の心~」 1400円(税込み・サ別)
・ジャパニーズ クラフトジン ROKU GIN 20㎖
https://www.suntory.co.jp/wnb/rokugin
・クレームドキョホウ<巨峰紫> 15㎖
https://www.suntory.co.jp/wnb/products/0000000106/0000000186/0000000383.html
・わつなぎ すだち 10㎖
https://pro.suntory.co.jp/watsunagi/sudachi.html
・ゆず酒 10㎖
・桜シロップ 5㎖