パーク ハイアット 東京 ニューヨーク バー
新宿は世界一、人の往来がある街だという。新宿駅の一日当たり平均乗降者数353万人はギネス世界記録に認定されている。この街の西側で、パーク ハイアット 東京は開業25周年を迎えるいまも、色あせない輝きを放つ。ニューヨーク グリル&バーに向かう館内のアプローチは、非日常へのプレリュードだ。
地上52階、マンハッタンの摩天楼を彷彿とさせる「ニューヨーク バー」で、アシスタントマネージャーの今野隆浩氏はカクテル「ニューヨーク」を勧める。メニューのトップに記載するスタンダードのベースは日ごろから「メーカーズマーク」。米国を代表するハンドメイドバーボンだ。
ロバート・サミュエルズがケンタッキーに移住したのが1780年。1840年には、孫のテーラーが蒸留所を設立し、本格的なウイスキー造りが始まった。厳選した素材が、手作りへのこだわりとともに類を見ない風味とやわらかな口当たりを生み出す。原料のトウモロコシと冬小麦は、石灰層土壌で栽培される契約農家によるものだ。カクテルの色と同じ、赤い封蝋も印象的だ。
ザクロのジュースを用いて香りと味わいのフルーティーさを高めた“ニューヨーク バー”バージョンを、今野氏は説明してくれた。
「骨格の強さとしなやかさが感じられるメーカーズマークは、このカクテルによく合います。口当たりの良いテイストで、さまざまなシチュエーションでお勧めできる一杯です」
ホテルバーマンを志した今野氏は入社後、ルームサービス、レストランと着実に経験を積み上げてきた。
「より多くを学び、さまざまなスタイルでおもてなしの心をお届けできるサービスパーソンでありたい」
そう語る今野氏のもてなしには、目指したステージにたどり着くまでかけた時間の分、ホテリエならではの引き出しと安心感がある。
絵画や彫刻にあふれる空間と芸術のような夜景に、奏でられる日々のジャズライブ。ボストンシェーカーを一般的にしたのもニューヨーク バーだ。バーやカクテルと同居するさまざまなアートとともに、ホテルバーで過ごすラグジュアリーな時間もまた、一つのカルチャーなのだ。
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今野 隆浩 Takahiro Konno
2004年パーク ハイアット 東京入社。ルームサービスやレストラン「ジランドール」、「ニューヨーク グリル」でのレストランサービスを経験。13 年より同店アシスタントマネージャー。15年から「ニューヨーク バー」のマネジメント業務を担当する。
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レシピ
カクテル名
「ニューヨーク」 2000円(税・サ別)
・メーカーズマーク 50㎖
https://www.suntory.co.jp/whisky/makersmark
・ザクロジュース 20㎖
・ライムジュース 10㎖
・シュガーケーン(サトウキビ)シロップ 10㎖
オレンジピールを吹きかけ、カクテルの表面に浮かべる
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メーカーズマーク 50㎖
https://www.suntory.co.jp/whisky/makersmark
協力:日本ホテルバーメンズ協会(HBA)
協賛:サントリースピリッツ㈱