左から株式会社インテグリティサポート 代表取締役社長 桐明幸弘氏、ネクストステージ・コンサルティング 代表 大山美和氏
今回は、本連載シリーズの第2 回となります。第1 回では、ホテル・旅館の事業承継を考えるときには、営業に不可欠な施設・設備のリノベーションを同時に考えていかなければならず、それがひいては日本各地のデスティネーションとしての魅力を増し、永続的に観光客を誘致する極めてベーシックな基本要素となること。そして、その実現のためには、最低限のファイナンス思考をホテル・旅館のオーナー・経営者や、政府・自治体の役職員の方に体得していただきたいことをお伝えしました。今回は、政府の振興する観光立国政策の一丁目一番地は観光客が宿泊する施設の充実にあることを踏まえ、日本の観光産業の育成、発展のために政府や自治体がどのような政策に取り組むべきかについて、私どもの意見を述べたいと思います。