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  • 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 第354回 『シェアリングエコノミーとホテルおよび不動産市場(1)』
第354回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 

第354回 『シェアリングエコノミーとホテルおよび不動産市場(1)』

【月刊HOTERES 2019年05月号】
2019年05月31日(金)
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Profile
北村剛史
Takeshi Kitamura

㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
一般社団法人観光品質認証協会 統括理事
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI (米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)
 
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 宿泊市場のみならず、多くの産業界で「シェアリングエコノミー」が市場環境を大きく変えようとしています。シェアリングエコノミーの市場規模は拡大の一途であり、矢野経済研究所による調査では、国内シェアリングエコノミーの市場規模は、2015 年度に約285 億円であったものが、20 年までに600 億円規模に達することが予想されています。また内閣官房情報通信技術総合戦略室によりますと世界市場規模では13 年150 億ドルだったものが、25 年には3350 億ドルが予想されています。
 
 その背後には、スマートフォンによるCtoC サービス提供等、顧客行動パターンに大きな影響を与える個人間取引の拡大があります。これまで相手が分からなかったため信頼性に課題があったCtoCビジネスが、利用者の実名が表にでるSNSという高い機能性を帯びたスマートフォンの進化と相まって急激な普及につながったのです。移動をシェアする「Uber」、スペースをシェアする「Airbnb」、物をシェアする「メルカリ」等多くのプラットフォームが市場拡大を支えてきました。
 

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