東洋大学 徳江 順一郎 氏
(一社)日本旅館協会副会長 永山 久徳 氏
2 年間・25 回にわたった本連載も、今回をもって一区切りということになった。前身となる「旅館革新の旗手たち」がちょうど1 年間・12 回であったから、約3 年間にわたって連載させていただいたことになる。お付き合いいただいた読者の皆様には、この場を借りて深くお礼申し上げたい。
トリを飾っていただくのは、(一部で)「うるさ型ご意見番」として有名な、日本旅館協会副会長であり、岡山県を中心に宿泊施設を経営している永山久徳氏である。氏は、自身の旅館経営に新しい試みを多々導入するのみならず、本やCD の出版にもたずさわり、現在は公職も務めるなど多彩な才能を発揮している。一方で歯に衣着せぬ率直な物言いが、特にTwitter 上で炎上騒ぎになることもある。しかし、それもすべては業界、そして日本の将来を憂いてのことであった。
直近では、某OTA による、いわば「カラ売り」による被害を真っ先に指弾したことで、多くのマスコミに登場し、被害を最小限に食い止めるべく尽力した。こうした興味深いキャラクターこそ、本連載の締めにふさわしいと考えご登場いただいた。