ホテルにおいて客室は最も大切な商品のひとつである。その客室のクオリティーに真剣に向き合えるかどうかで、今後競争激しいホテル市場における勝ち・負けが決まっていくと言っても過言ではない。
ここ数年、ホテルの客室清掃へのこだわりがどんどん薄れているように感じている。丸投げのような外注が当たり前となり、スーパーバイジングすらも清掃会社に任せっきりのホテルも少なくないようだ。その結果、それなりのクオリティーのホテルでも前泊者の使ったものが残っていたなどという話を聞くことが増えた。以前であれば髪の毛が残っているなんてありえない話であったが、人不足で仕方ないのかなと思ってしまうほど、珍しいことでもなくなってしまっている。
2019年5月10・17日号 FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
客室清掃を制するホテルはホテルビジネスを制す
【月刊HOTERES 2019年05月号】
2019年05月17日(金)