「Food is GREAT」キャンペーンを通して英国の料理やワイン、蒸留酒に対する日本人の認識を新たに
英国環境・食糧・農村地域省(Defra)は4月5~8日、期間限定で大阪市内にポップアップ・ストア「英国発!新しいおいしさ体験 Food is GREATギャラリー」をオープンした。4月4日に行なわれた業界関係者向けのオープニングイベントを含めて、約350人が訪れた会場では、英国産の食材・飲料を使った、洗練されたドリンクやフードのテイスティングを通して、英国産品の新しいおいしさを紹介した。
「Food is GREAT」キャンペーンは同省と英国国際通商省、英国政府観光庁による政府主導のグローバルキャンペーンで、英国の食材や、飲料に対する国際的な需要を高めることを目的にしている。また、今回のイベントは、今春から大阪―ロンドン間の直行便を就航したブリティッシュ・エアウェイズとのパートナーシップのもと、大阪で開催された。「食の都」として知られる大阪は、活気に満ちた都市として、訪日客からも注目を集めている。
10年におよぶ英国における食の品質に対する関心の高まりを背景に、英国の食品・飲料業界は大きな成長を遂げ、英国産の食材・飲料の輸出総額は2007年以降、約7割増加しており、現在では年間225億ポンド(約3兆2540億円)の規模に達している。
イベントでは、エルダーフラワー・ジン・マティーニや、スパークリングワイン・カクテルのチェリーブロッサム・フィズ、英国産ウイスキーを使ったハイボールなど、英国産のワインや蒸留酒を使ったカクテルや、それに合わせて作られたフードを楽しむ参加者の姿が多く見られた。日本は2018年に、世界第6位のスコッチウイスキーの輸入国となり、17年および18年には世界3位のスパークリングワインの輸入国になるなど、日本で注目されてきていることが分かる。カクテルは、英国でミクソロジストとして活躍する岡田隆一郎氏によって作られたものが提供され、岡田氏は「私の英国での食の旅を通じて発見したお気に入りの製品やフレーバーを使って、和と洋を融合させたペアリング・カクテルを創作することは、とても刺激的な経験でした。大阪が日本の食文化の原点であることを知らない人はいません。その大阪で、ゲストの皆さまが英国の最高のフードとドリンクを楽しんでくれたことを心から嬉しく思います。」と述べた。
今後も英国産品に対するさらなる認知向上が期待できるものとなり、日本を重要市場と位置づける同省は、輸入大国の日本には市場拡大の余地があると見ており、今後も日本の消費者に英国産品の良さを伝えていく活動を展開していく。(義田真平)