世の中の変化は早く、そして多様化する価値観も合わせて、マネジメントが下さねばならない決断はもはや数年前の比ではないほど膨大だ。一つの議題について何度も、人を替えて議論している余裕などない。
先日、小社の岩本がパレスホテル東京の渡部勝総支配人に、あるアイテムを取り扱う企業を紹介したそうだ。そこで、驚くような対応があったと言っていた。
最初は渡部氏にメールで紹介をし、その紹介した企業の代表が渡部氏を通じて担当者にアポイントメントをとって行くことになったのだが、表に出ないアイテムということもあって、岩本も、その紹介した企業の代表も、購買担当者との打ち合わせになるのかと思っていた。
ところが後日、その企業の代表からメールが来て、その打ち合わせの場には渡部総支配人のほか、総料理長や施設部長もやって来て驚かされたという。
さらに、そのアイテムが客室清掃で使えると分かると、渡部氏はその場でハウスキーピング部支配人に電話をし、急遽打ち合わせに参加をさせたそうだ。
2019年3月15日号
FROM THE PUBLISHER ——太田 進—— 検討などしない
【月刊HOTERES 2019年03月号】
2019年03月12日(火)