ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考 第341回 『オーバーツーリズム問題とその対策』
第341回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考 

第341回 『オーバーツーリズム問題とその対策』

【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月08日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
一般社団法人観光品質認証協会 統括理事
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI (米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 インバウンド市場は2018 年すでに初めて3000 万人を突破し、政府目標である20 年4000 万人も視野に入ってきました。
 
はたして楽観的に市場拡大を謳歌することが期待できるのでしょうか。
 
世界人口も当面増加傾向にあるほか、世界の所得水準が総じて増加する環境の中、国際観光客数も同様に増加することが予想されています。
 
「UNWTO」によりますと、世界的な人口動態と観光の特徴として、都市部の人口増が増加する一方、現状13 億人の世界観光客数は2030 年までに18 億人が予測されており、またビジネス目的および観光目的にて一層、都市部への観光客流入が進むものと予想されています。
 
 そのような環境の中、多くの観光客を取り込んできた世界の巨大観光都市の中では、環境破壊の懸念や、交通混雑の問題、その他社会経済的生態系の悪化懸念等より、観光税や宿泊税等を導入することを通じて、観光客増に一定のハードルを設け、急激なインバウンド増を抑える動きも見られる等、世界の巨大観光都市では、インバウンド等観光客受け入れに否定的な見解を示す観光地も見られるようになってきました。
 
 つまり、このような「オーバーツーリズム」を的確に理解することなく、持続可能な観光立国化は難しいものと思われます。
 

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年11月15日号
2024年11月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 総売上高から見た日本のベスト100ホテル
【TOP RUNNER】
フォーシーズンズホテル大阪 総支配人 アレスター・マカルパイ…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE