料理との親和性高いワインのマリアージュに
オーストリアワイン大使がヒント
オーストリアワインマーケティング協会とオーストリア大使館商務部は10 月11 日、東京・青山のリビエラ青山で同国ワインの試飲会をリーデル・ジャパンの協賛で開催した。
かねてよりリースリングやヴァイスブルグンター(ピノ・ブラン)、ピノ・ノワールといった北方での栽培に強い品種に定評のあったオーストリアワインは、近年ではグリューナー・ヴェルトリーナやツヴァイゲルトなどの固有品種でも評判を高め、日本ワインでも特に北海道・東北エリアではこうしたブドウ品種によるワインが目に付くようになった。料理との親和性も高く、国境を挟むイタリアや緯度の近いフランスの料理、そしてすしをはじめとした和食でも重宝されており、この日の会場も料飲業界の関係者で賑わった。
セミナー会場では大越基裕氏による「私はこう売るオーストリアワイン」や、講師にオーストリアワインマーケティング協会のヴィリー・クリンガー会長、パネリストに別府岳則氏と丹下大輔氏を迎えた「オーストリアワインUpdate」が開催されたほか、オーストリアワイン大使がそれぞれのテーマに沿って解説しながらワインを紹介する試飲会場でのミニガイドツアーも行なわれた。このガイドツアーでは品種や地域でカテゴライズしたセミナーのほか、「フレンチでオーストリアワインをどう使うか」「イタリアンでオーストリアワインをどう使うか」といった料理とのマリアージュを主題としたコンテンツにも関心を寄せる来場者の姿が見られた。さらに、「和食とオーストリアワインのマリアージュ」では、とりわけ京料理と同国ワインの合わせ方を、日ごろからオーストリアワインでゲストをもてなしている京都・亀岡の旅館、すみや亀岬菴の田中徹ソムリエの解説が解説した。