リニューアルの基本ポリシーはレガシー。重慶本店館のスピリットを残しながらのモダンな空間、四川料理の伝統と革新の料理の提供としている。伝統を受け継つぐ一方、新たに四川火鍋メニューを導入する。プライベートダイニングルームではドーナツ型テーブルの中央にサービススタッフによるライブ感のある演出を行なう。またお祝いや接待などのさまざまなシーンの演出を行なう。
外装デザインには、世界で活躍する香港出身のデザイナー アラン・チャン氏を起用。彼はアジアに影響を与える優れたデザインに授与される、Merit Awardfor Packaging at DFA(Design for Asia)Award 2012 を受賞している。
本館を格調高くより印象的で個性的なものにするために、重慶飯店人気ナンバーワンの中華菓子「番餅」や「夾心」のパッケージデザインをファサードに生かしている。このデザインは日本の伝統的な美しい帯にインスピレーションを受けてアラン・チャン氏が日本とアジアをつなぎ、包み込むというメッセージが込められている。
Alan Chan( アラン・チャン) 氏は1950 年香港生まれ。コミュニケーションアートを通して、国内外で600 以上の賞を受賞している。96 年グラフィック誌によって「世界のデザイン会社ベスト10」に選ばれた人気デザイナー。三井住友銀行のコーポレートアイデンティティーデザインをはじめ、2000 年からはグラフィックデザインや空間デザインに視野を広げ、香港、北京、大阪、シンガポールなどワールドワイドに活動中。
本館の正式名称は「重慶飯店 本館」。住所は神奈川県横浜市中区山下町164。みなとみらい線元町・中華街駅2 番出口より徒歩約2 分。℡ 045-641-8288。全席禁煙。営業時間は11:30 ~ 15:30(ラストオーダー14:30)、17:30 ~ 22:00(ラストオーダー21:00)。土・日・祝は11:30~ 22:00(ラストオーダー21:00)。URLhttp://www.jukeihanten.com
開業式典で李社長は「創業60 年の節目に本館をリニューアル完成させることができ感無量です。すべてお客さまのおかげ、中華街の皆さんのおかげだと思っています。重慶飯店は60 年の間に少しずつではありますが、総席数は1000 席に成長し、60 年前と比べ30 倍になりました。今回のリニューアルのテーマはレガシーです。そういう意味で創立者である会長の李海天を7 階、奥さんの呉延信の部屋を6 階に作り、レガシーを守っていこうと思っています。これからも、さらなる発展を目指しレガシーを積み上げていきたいと思います」とあいさつした。