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第10回 小林 武嗣  経営者のためのレベニューマネジメント 

第10回  経営層/マネジメント層は、数字を読み日別予算と実績のズレを確認して収益管理を実現しよう

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月12日(金)
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小林 武嗣( こばやし・たけし)
C&RM ㈱ 代表取締役社長
1968 年生まれ。東海大学文学部日本史学科卒業後、NEC ソフトに入社。大型汎用機を主体としたシティホテル向けPMS に携わる。96 年、NEC ソフト退社。現株式会社サイグナスを起業し、代表取締役に就任。2 年ほど製造業を主体とした開発に従事するが、97 年NEC と共同でNEHOPS-EEの開発を請け負い、日本初のパソコンシステムによる大型シティホテルの成功事例を作る。その後、NEHOPS-EE の開発センターとして全国のシティホテルに導入。2002 年、マイクロス・フィデリオジャパンとの協業を開始し、日本初のCRM システムをリリース。04 年、NEC ソフト時代の元上司の丸山に代表取締役を譲り、副社長に就任。その後、一貫してホテル業に対するCRM の普及をめざし活動。12 年には、CRM とRM の融合の実現を念頭にC&RM 株式会社を設立。

 
 経営層/マネジメント層、あるいは本部の皆さんは、現場の販売方法について「何もやっていない」、「能力的に無理だ」と決めつけてはいないだろうか。あるいは複数のホテルを一度に管理することに手を焼いてはいないだろうか。今回はそうした課題を解決するための数字の読み方について考えてみる。

 
経営/マネジメント層が
把握すべき数とは
 
 前回は現場のレベニューマネジメントの詳細を知らない経営層/マネジメント層が、どのようにして現場の実務を把握していくのかを説明しました。
 筆者は主に宿泊特化型ホテルのレベニューマネジメントコンサルティングを行なっていますが、その際にチェックする内容はある程度決まっています。筆者の場合、レベニューマネジメントのコンサルティングは電話会議で行ないます。一週間に15 分程度です。短ければ5 分で終わるときもあります。筆者がコンサルタントを行なう際には、基本的には経営層/マネジメント層および本部視点でチェックを行ないます。このチェックを行ない、実際の販売方法に改善を促すわけですが、なるべく現場で知恵を働かせてほしいので、改善案に関してはヒントを与える程度に抑えています。

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