北陸新幹線開通で注目が高まる金沢に、宿泊主体型ホテル、都市型ホテル、旅館、それぞれの持つ特徴を融合させた、非常にユニークなコンセプトホテル「金沢彩の庭ホテル」が誕生した。このホテルコンセプト誕生の背景と特徴、そして目指す姿について、代表取締役社長 兼 支配人の本郷 一郎氏に聞いた。 聞き手・文 本誌 岩本 大輝
新しいスタイルのホテル
❒ まずは開業おめでとうございます。サービス、経営、双方の点から非常に工夫を凝らしたホテルの開業だという印象です。
ありがとうございます。この金沢彩の庭ホテルは、宿泊主体型ホテルのビジネスモデルを基本に、都市型ホテルの安全性と信頼性、そして旅館の温かいサービスとくつろぎを兼ね備えた、これまでにない新しいスタイルのホテルを目指して開業しました。
コンセプトは上質な金沢の空間と時間を感じていただく「金沢の別邸」です。大野庄用水と、敷地内につくられた「森の庭」、「川の庭」、「中の庭」、「山の庭」という四つの庭による、水と緑に囲まれた施設はこれまで金沢というマーケットにはなかった金沢風のホテルと言えます。
金沢という街が大切にする四季の感覚、路地に見つける落ち着き、町家が持つ懐の深さなど、街全体が醸し出す“凛”とした気品と自然とが共生する安らぎを兼ね備えたホテルを目指しました。