㈱オータパブリケイションズ 執行役員
山下裕乃
マンネリ化を繰り返す銀座の街並み
~柳よ! 荒れ狂った髪を振り乱して闘ってほしい~
東京・銀座はアジアを中心とした外国人で賑わっています。週末になるとさらにボリュームアップ。正午からの歩行者天国にも多くの外国人が自撮り棒を片手に銀座の街並みと自身を合成させてパシャリとシャッターを切っています。この光景自体が云々ということではありません。ブランドショップや百貨店で大枚を叩いていただいているのですから。
ただ、残念なことがあります。それは銀座の街並みが日に日に変わってしまうことです。中央通りに面したビル群も水面下で売買が始まっています。もちろん、一等地の中央通りを入った五番目のわき道でも売買情報が飛び交っています。100 億円以上の取引が多く、売る側が仲介含めどんどん値を上げている状況です。それでもおそらくほかの街とは違う可能性を秘めている銀座ゆえ、高値になっても買手が後を絶ちません。先日も200 億円の取引が成立したという話も聞きました。