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第44回 五十嵐 茂樹  Business Revitalization 事業再生を科学する! 

第44回  Marketing calendar マーケティングカレンダー

【月刊HOTERES 2018年08月号】
2018年08月10日(金)
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グランドメニュー
 
 一般的に言われるところの定番メニューです。もちろん、ここには看板商品に売り商品があります。構成はカテゴリーとアイテムに分解されます。またプライシング(価格設定)につては、プライスゾーンとプライスポイントを明確にし、コンセプトと商品構成、そして価格バランスを取らなくてはなりません。また業態によっては、春夏のグランドメニュー、それに秋冬のグランドメニューといった2 本立てを持つ業態もあります。このグランデメニューは最低でも一年に一回の見直しと改善が必要です。
 
シーズンメニュー
 
 次にシーズンメニューがあります。一般的に言われるその季節の旬を先取りしたメニューです。今や季節感も薄らいでいますが、やはりお料理にはその時期に味わいたい素材があります。それらを最大限に生かしたメニューがお客さまの来店動機につながります。できれば、春夏秋冬でメニューがあるとベストです。売上占有比で10%以上の注文率があれば、トップラインの上乗せを含めて成功と言えます。もちろん、プロモーションとの連動は欠かせません。
 
宴会メニューにセットメニュー
 
 宴会で売り上げを組み立てる店であれば、宴会メニューの本数と価格帯、それに改定時期は非常に重要です。もちろん定番の宴会メニューも必要です。これに忘新年会プラン、歓送迎会プラン、女子会プラン、法事慶事プラン等々独自のプランを打ち出し、プロモーションと連動を図ることがベストです。そのほかにもアイドルタイム対策などでケーキセットメニューの導入なども重要です。
 
行動計画
 
 メニュー改定を計画し、そして、結果としての売上高と利益の目標を達成してゆくためには、具体的な行動を計画しなくてはなりません。これが行動計画(Action Plan)というものです。目標が達成されない多くの原因は、この行動計画の不十分さにあります。逆に、しっかりとした行動計画が立てられたら、目標への道のりは半分終えたと言えます。そこで、行動計画を立てる際には、各段階を慎重に検討した上で、プランを練り上げてゆく必要があります。これが成功への近道であることを忘れてはなりません。
 
マーケティング活動まとめ!
 
 仕事とは社会にお役に立ててこそ、その存在価値があり、単なるお金もうけではないはずです。それは、店もホテルもその地域の人たちに愛され、なくてはならない存在になることです。それは、お客さまへの満足の提供であり、体験価値の最大化でもあります。それはまた、お客さまを満足させることこそが最良のブランド確立であり、最高の販売促進策と言うことです。つまり、お客さまに提供している空間対価自体がブランドであり、お料理やおもてなしもブランドということです。この店やホテル自体がブランドになってこそ、マーケティング活動やプロモーション活動が運営に生かされます。それは、ご来館いただいたすべてのお客さまの事前期待を上回ることです。われわれが良いオペレーションを目指して日々努力しているのも、このご来館いただいたすべてのお客さまの満足を得るためであり、それが引き続きこれからも利用していただくための最良の方法であるということを分かっているからです。これがあってこそ、繁盛店への道を歩むことができるのです。それは現在のお客さまだけではなく、将来お客さまとなる可能性のある人にも、自分たちの店やホテルの良さを知っていただく必要があるためです。今回の紹介したマーケティング分析やプロモーション活動のほかにも、まだまだたくさんの活動があると思いますが、どれもお客さまの満足なくしては効果的な活動にはなりません。それは、お客さまには常に期待以上のものを提供するということです。

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