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  • 伝統は“守る”のではなく“創る”もの  第二十一回  島田律子氏 × 元ワイン王国副編集長/ワイン&日本酒エデュケーター アカデミーデュバン(ワイン等教育機関)主任講師 楠田卓也氏
第二十一回 伝統は“守る”のではなく“創る”もの  第二十一回  島田律子氏 × 元ワイン王国副編集長/ワイン&日本酒エデュケーター アカデミーデュバン(ワイン等教育機関)主任講師 楠田卓也氏

日本酒にしか表現し得ない「旨味」を しっかりと表現することで可能性が広がる

【月刊HOTERES 2018年07月号】
2018年07月27日(金)
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島田 ほかのコンペティションに比べて、IWCの審査に独自の基準はありますか。
 
楠田 基準はとても厳しく、金賞受賞率はわずか5%となっています。IWCを主催している会社からも「いくらなんでも厳しすぎるのではないか」と言われるほどですが、厳しく評価することで本当の意味で世界に誇れる日本酒を創っていけると思うのです。厳しさの意味は蔵元にも伝わっていると思います。
 
 審査員には多くのレベルがあります。最初は「アソシエイト」と呼ばれる見習いから始まります。彼らの点数は評価されませんが、アソシエイトでその力を認められると一つ上の「ジャッジ」に昇格します。ジャッジを数年やって認められると、次は「パネルチェア」というグループ長になることができます。
 
 パネルチェアになるためには、WSETの日本酒の資格でレベル3を取得する必要があります。そのためには相当勉強しなければなりません。また、IWCの審査における酒のカテゴリーは9種類に分かれていますので、ジャッジも年数を重ねることで、それぞれのカテゴリーに合った酒の特徴に基づく審査ができるよう成長していく必要もあります。

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