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第3回 アーバンマネジメント 松浦 誠 「人材育成において大切なこと」

第3回 現代社会におけるコミュニケーションの現実とは!?

【月刊HOTERES 2018年03月号】
2018年03月02日(金)
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株式会社アーバンマネジメント
常務取締役 講師統括マネージャー
松浦 誠
(プロフィール)
1983年2月大阪生まれ。
ホテルでの仕事にあこがれ、アメリカ・シアトルへ留学。帰国後ザ・リッツ・カールトン大阪へ入社し、レストランサービス業務にたずさわる。順調にキャリアを重ねる中、29歳のときに脳梗塞を患う。失意の底に沈むも、兼ねてよりお世話になっているお客さまからの紹介で、㈱アーバンマネジメントへ講師として参画。以後毎年2000名を超える受講者が参加する研修は、業態を問わず、人と接する喜びを体感し、自己表現を養うことで人生の質を向上させ、売上向上・離職率低下という成果につながると高い評価を得ている。
ホテル勤務時代のお客さまからの言葉「あなたのホスピタリティを後世に残してほしい」を胸に、日々人生をかけて、プロフェッショナルに必要な感性を伝える。

〜悪気なく他人を傷つける行動〜

現代社会では、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を活用して行なわれる「非対面コミュニケーション」が、コミュニケーションの大部分を占めています。モバイル端末はその利便性から肌身離さず持ち歩く必需品となり、会社はもちろん、友達や家族でさえも非対面でコミュニケーションを図ることが多い時代です。象徴的な例として、シンガポールの小学校で先生として働く女性の息子が書いた作文に関する投稿「ぼくの願いはスマートフォンになること」という過去の記事をご存知の方も多いのではないでしょうか。
 
「ぼくの願いはスマートフォンになることです。なぜなら、ぼくのママとパパはスマートフォンがとても大好きだから。
 ・・・ママとパパはぼくとではなく、スマートフォンでゲームをして遊びます。
 ・・・だから、ぼくの願いはスマートフォンになることです」(記事より抜粋)
 
私はこの記事を知り、まずは子供が感じている寂しさに大きなショックを受けました。自分のことよりもスマートフォンが優先されていると感じるのは、子供心に本当に辛いだろうなと。しかしそれ以上に感じたことは、親は子供に対して無関心だというメッセージを送っているつもりや悪気がないにも関わらず、子供の受け取り方はそうではないという現実。ここに大きな問題点があるのではないかと思います。直接顔を合わせるコミュニケーションの機会が減っているにも関わらず、その質も低下している現代社会。組織があって人がいれば、多くのコミュニケーションが生まれます。その中で、「悪気なく」相手を傷つけてしまったり、無関心だという印象を与えたりしていることが多い世の中だなと、研修講師として日々感じております。
記事を読んでくださっているみなさまには、そういった問題点から目を逸らさず、自分自身も他人に対して「悪気なく人を傷つけてしまう」行動がないかどうか、日ごろの行動を振り返り、向き合っていただきたいと思います。もし何か思いあたることがあるならば、自分自身の行動を変え、周りにいる人との関係性に変化をもたらす体験機会としていただければ幸いです。

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