Glenfiddich Vino Formosa Cask Finish Single Malt Scotch Whisky, Spirit of Taiwan
スコッチ史上初、台湾ワイン樽熟成シングルモルト
グレンフィディック「台湾スピリット」高砂ワイン樽熟成シングルモルトウィスキーが、台湾市場限定で2018年4月17日より予約販売を開始した。グレンフィディック台湾地区ブランドアンバサダーのジェームス・チャン(詹昌憲)とワイン醸造家の陳千浩博士のコラボレーションにより、301本のみの数量限定で、アルコール度数55.6%、希望小売価格は35,000台湾ドル(約128,000円)だ。スコッチとしては初めて、台湾ワインのオーク樽で長期熟成させたウィスキーで欧州のコレクターたちもこの発売を心待ちにしているという。
高砂ワインは、陳千浩博士がゴールデンマスカット種を用い、アルコール度数を高めて醸し出したワイン。
その醸造方法は、ポルトガルのマデイラワインと似ている。高砂ワインは、05年に台中外埔の樹生ワイナリーで実験的に醸造を開始。10年にはフランスのミシュラン三つ星レストランのシェフに認められ、星付きレストランで初めて販売された台湾ワインだ。これまでに10回のインターナショナル・ワイン・チャレンジで6つの金メダル、7つの銀メダルを獲得、15年にはワイン部門では最も重要な賞であるグランプリに輝き、台湾のワイン醸造の歴史に最も栄えある1ページを記した。
この年、グレンフィディック台湾地区ブランドアンバサダーのジェームス・チャン(詹昌憲)との提携により、「グレンフィディック台湾スピリット高砂ワイン樽熟成」共同プロジェクトがスタート。ジェームスは高砂ワインの樽をスコットランドのグレンフィディック蒸留所まで運び、マスターブレンダーのブライアン・キンスマンと相談して、アメリカンオーク樽で24年間熟成させていた原酒をこの樽に注ぐことを決めた。高砂ワインの樽で2年間じっくりと寝かせた原酒は、トロピカルフルーツとフローラル香が見事に溶け合い、甘く芳醇なこのウィスキー「台湾スピリット」が完成した