FOODEX JAPAN 2018 でスコットランド国際開発庁が行なったスコットランド産クラフトジンセミナー。予想を大幅に上回る来場者が集まり、ジンブームの影響力と関心の高さが目立った。そこで今号では4 月6 日号に続き、このセミナーで語られた内容をもとにクラフトジンブームのディテールに迫ってみたい。
現地で親しまれている要因
飲み方の自由さも
ウイスキーとサーモンやカキといったシーフードの印象が強いスコットランドだが、英国で生産されるジンの70% はスコットランド産であり、そのほかラムやウオツカも生産されている。それぞれが世界的に高い評価を受けていることも改めて知っておくべき事象だ。多様なボタニカルを使用したクラフトジンは若い世代を中心に女性にも受け入れられ、複数のジンと複数のトニックウォーター、そしてさまざまガーニッシュからチョイスして楽しむ飲み方の自由さも現地で親しまれている要因だ。もちろん、ウイスキー産業の伝統に裏打ちされた蒸留技術や良質な水源、豊富な穀物があることは言うまでもない。こうした背景をもとに、東京・神田でジン専門店、自社輸入も手掛けるGlobal Gin Gallery の高山憲吾氏がいくつかのジンを例にして地域性や土地の伝統を重んじる傾向を解説した。
酒のSP クラフトジン
クラフトジンセミナー詳報 地域特性、ストーリーの理解と自由な飲用シーン演出を
【月刊HOTERES 2018年04月号】
2018年04月20日(金)