㈱龍名館 専務取締役
濱田裕章氏
多様なホテルが増加
東京がひとつの節目としている2020 年が近づいてくる中、まだまだホテルの新規開発は続いています。約20 年成長のなかったホテルの市場規模は4 年ほど前より増加傾向にあり、本誌はじめ業界のニュースでは毎日のように新規開発の情報が配信されている印象があります。特に最近感じることはコンセプトが明確なユニークなホテルが増えている点です。
弊社が運営するホテル龍名館東京(東京都中央区・135 室)が開業した2009 年ころは、施設の快適性の高さやデザインなどが洗練された宿泊主体型で中間価格帯のホテルが多く登場していた記憶があります。しかしここ最近は、他業界が主導するこれまで以上に洗練された現代的なホテルが増えていると感じます。不動産系、鉄道系といった業界ではなく、ウエディング事業、アパレル事業、小売事業の企業が新たに出店するホテルは独自のスタイルでブランド展開を図っています。