旅のスタイルが変わって久しい。子供の頃の家族旅行を思い出すと、温泉街に着いてから観光案内所で宿を探したり、旅行会社のカウンターで相談したり、あるいは時刻表に載っている宿にいくつか電話をしたりしていた親の姿が記憶に残っている。自身が成長し、大学生になっても変化はなく。雑誌やガイドブックから宿を絞り、電話の対応などを通じて雰囲気を探り、予約を入れていたものである。海外旅行の際には、雑誌で安い航空券を販売している業者を選んで飛行機を予約し、事前に日本にある予約センターやRep を通じてホテルを押さえていた。しかし、2000 年代以降、インターネットの発展とともに、こうした旅は（自身にとっては）過去のものとなった。航空会社のホームページで直接フライトを予約し、各施設のホームページや複数の施設を網羅したサイトを通じてホテルも予約をするようになった。これは読者諸氏も同様だろう。そうしたビジネスの先頭を走っているのがエクスペディアであり、石井氏は40 代半ばでその日本法人トップに立っている。ビジネスとキャリア、双方のポイントについてお話をうかがった。
