3 分激変させた現場の意見、決断を無視した鶴のひと声
~ゴルフや会食の接待漬けで現場が見えなくなった経営陣~
日本に限らずのことですがゴルフや会食の接待などビジネスの場面でまだまだ行なわれています。もちろん、接待することを否定はしません。コミュニケーションを図り、さまざまな場面で相手の心理真相をお互いに探り合うという点では、少し気分がリラックスしていた方がよく見えてきます。どんなにニコニコしていても、ふとした瞬間の表情に腹黒く何かをたくらんでいることも見えたりするときもあります。特に立ち去るときの表情やしぐさは如実に現れます。相手も張り詰めた緊張感、作り続けてきた顔から解放される瞬間だからです。ササッと黒い影が走ったり、ちょっとほくそ笑んだ表情も見えたりします。
ある方からこんな話を聞きました。“商談はほぼ決まっていたのに最後の最後に鶴の一声でひっくり返されました”と。現場のスタッフはA 社の提案が良いという判断で社内決裁も通過。早速、返事を待っているA 社に商談成立の報告をしたのです。もちろん、B 社には“このたびは云々…”というNG の連絡をしたのでしょう。その3 分後、事態は急変。鶴の一声でB 社に勝利の旗が上がったのです。これはどういうことでしょうか。