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第 130 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第 130 回「 勝ち組の発想」

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月17日(金)
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おもてなしの達人
鈴木 忠美〈すずき・ただみ〉

1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

若い人の意見が通る会社に
 前号に続き不死鳥のごとく甦った盛岡グランドホテルの再建請負人K 氏の続編③である。経営が変わって真っ先に取り上げられたのは全リーダーの肩書きである。つまりトップをはじめ全リーダーが、苗字またはフルネームで○○さん呼びに改められたのである。それは肩書きの威厳でメンバーに一目置かせるのではなく、社内では肩書きを振りかざさなくてもメンバーに、一目置かれるような人間性を目指せという試練である。もう一つの大きな理由は若い社員の提案が、他社の役職の低い順番から上層部に上がるやり方から、中間管理職を通さなくても、新入社員が直接トップや総支配人に自分の提案や考え方を伝えたり、逆にトップの考え方や今後会社が進もうとする道を、誰でも直に聞ける窓口が開かれたからである。あせるのはリーダーで会社が今後進もうとしている道は、既にリーダーには会議等で真っ先に伝えられ、その内容はすぐメンバーにフィードバックするよう言われていたからで、もし直接尋ねられたりしたら、そのリーダーが部署に戻ってメンバーに伝えてなかったことがバレるからである。ぜひ皆さんのホテルでも一度社内での○○さん呼びの効果を試されてはいかがでしょう。

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