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第129回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第129回「常に相手のために」

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月03日(金)
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市内観光案内図もお客さま目線で

 お客さま目線と企業目線のギャップを取り上げればきりがないが、過日北陸地方のホテルに泊まったとき、ロビーにはたくさんのパンフレット類が置かれていたが、そこにはホテル独自で作ったものや、市や商工会議所で作られたようなものもあったが、何種類か手に取った中で、市内中心部の道路案内図を見て気になることを発見した。

 この案内図は明らかに地元に住んでいる人たちのためではなく、県外から仕事や観光で来られたお客さま向けに作られていることは容易に分かる。現に表面の地図には公共施設から、宿泊施設や個人病院に至るまでたくさん書かれ、その地図の裏面には施設名と住所、電話番号まで書かれていたからである。もし目的がそうであるとすればどのホテルにも言えることだが、観光客がその土地に行って一番困るのは突然の病気やケガ。特に私みたいな敏感肌はよく他県に行って皮膚科にかかることがあるが、せっかく作っているこのパンフレットには個人病院の名前がたくさん書かれているのに、その病院は何科なのか書かれてないのは県外客にとっては優しくない。リーダーの皆さんは、ホテル内のロビーに置かれている以上、お客さま目線に立ったアドバイスをしてあげるべきではなかろうか。

スズメバチ対策も
 今月初めに愛媛県の女性が自宅に作られた巣に気付かず50 分間に、150 カ所刺されて亡くなるという痛ましい事故が発生した。要因は特に今年は雨が少なかったため、全国でスズメバチが大量発生していることと、この日風が強く巣が揺れたためハチは巣を攻撃されたと勘違いし、一番近くにいた人を襲ったと専門家は見ている。皆さんの中にはまさかホテルでと思うかも知れないが、私はホテルだからこそ細心の注意が求められると思っている。現に北上のホテルで私が働いたとき、ホテルの壁面に巣を作られ館内にまで蜂が入ってきた怖い経験もある。つまりこれからはホテルといえ壁面に巣をつくられかも知れないという常日頃から関心が求められる。

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