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第 127 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第 127 回「思いやりに欠けるホテル」

【月刊HOTERES 2017年10月号】
2017年10月06日(金)
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おもてなしの達人
鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

 
O-157 はどこにでも起こりうる
 過日、ポテトサラダが原因と思われるO-157 が発生。ホテルを辞めたもののやはりO-157 は、ホテル目線で見てもお客さま目線で見ても恐い。今の仕事上、私はホテル勤務時代と比べものにならないほど、全国各地のホテルに泊まり歩く機会が多くなったが、ホテルに泊まるとどうしても気になることがある。それはホテルの8 割強の朝食はバイキングで、そのときの料理を取るサーバーの置き場所である。ホテルによっては料理の手前にサーバー受けトレーを用意しているところもあれば、数が足りないのか何品か最初から料理に直接立てかけているホテルもある。またせっかく手前にサーバー受けトレーが用意されているにもかかわらず、お客さまの中には料理を取った後、平気で料理を上にのっけていく人がいる。実はこれが一番怖いのである。なぜならばその手が触れた部分が料理に触れてしまい、万一O-157 にでもかかっていようものならあっという間に感染する。特に体力が落ちているときが要注意である。少なくても今後は最初からサーバーや菜箸を直接料理の上に置くことをやめるのはもちろんのこと、万一お客さまが置いてしまったとしてもすぐにその部分を取り除くぐらいの配慮が今後リーダーに求められる。
 

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