プロフィール
大住 力(おおすみ・りき)
ソコリキ教育研究所 所長
公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」代表東京ディズニーランドなどを管理・運営する㈱オリエンタルランドで約20 年間、人材教育やプロジェクトの立ち上げ、運営、マネジメントに携わる。退社後、「ソコリキ教育研究所」(研修・講演・コンサルティング)を設立し、前職での経験を生かして、人材育成プログラムを企業などに展開している
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■ Case Study 25
業種・業界問わず…ゴール(目標)に至るまでの“ 仕事の数値化&細分化”の重要性
仕事の結果をゴール(目標)にまで達成させるのに、“ われわれは、業種・業界が違うから…” と言い訳される方がよくいらっしゃる。“ われわれの業界は独特だから…” とか“ 営業職は、結局は人脈や情報量で決まってしまうから…” などと言い訳され、それ以上の創意や工夫を途中で止めてしまって、外部環境や“ 運” に任せてしまっている企業さまも少なくないと思います。
私は以前、まだ学生の時分には本気で“ プロ・サッカー選手” で飯を食おうと思っていた一人でした。しかも、まだ現在のJ リーグなどができる前、プロ化される前の時代で、それこそ海外、西ドイツに渡って、と考えていた程の、まさしくドリーマーでした。当時の日本のサッカー界はまだまだ、“ サムライ・ブルー” などとブランディングされる前の前の時代で、練習の時間=根性・試練の時間=勝利への可能性と思い込み、上手なスター的な選手に頼るチーム、戦略でした。“ 絶対に勝つぞ!” と試合前に掛け声を掛け、負けてしまえばそれこそ、“ 気持ちで負けていた” などといった、そのような精神論ばかりの戦いだったと思います。試合が終わるとシュート数、ゴールキックの数、フリーキックの数、そして得点者の名前などが記されたマッチレポートが残っていたものの、決して試合以降、そのレポートを分析や解析したりする姿はなかったと覚えています。しかし、現代のサッカー界は大きく異なっています。