特殊技術や知識を凝縮した2 年間で学ぶ各種専門学校。全国に約2800 校、学生数は約60 万人に達するという。福岡県内には145 校があり各校趣向を凝らし、卒業後、企業やさまざまな機関に貢献できる教育や人材育成に努めている。今回は創立49 年の歴史をも持つ安達学園グループの１つ、九州観光専門学校 山本義行校長にご協力いただき、新校長としての思いや新たな取り組みなどをお聞きした。
福永 福岡市内にはホテルやウエディングはじめさまざまな学科を持つ多くの専門学校があります。競合厳しい中、各校ともさまざまな工夫をされ学生の集客や就職活動支援が行なわれています。始めに貴校の概要をお聞かせいただけますでしょうか。
山本 当校は安達学園グループの1 つで35 年前に開校しました。グループとしては4 校29 学科があります。当校はホテル、ブライダル、スイーツ& カフェ、鉄道、旅行、エアラインがあり全体的には女性が7 割占めています。鉄道学科は運転手や車掌を目指している男子学生が多いですが。最近は“おしゃれなカフェで働きたい”という学生が増えていることからスイーツ& カフェが人気ですね。専門性を高めるために製菓・製パンとカフェ・調理を目指す者に分かれカリキュラムを組んでいます。ウエディングに関しても専門学校としては人気の科目なのですが、学生たちのイメージと現実が異なることから、残念ながら継続できない卒業生がいるのも事実です。学校側としては卒業後、何年も輝いてほしい、社会の役に立ってほしいという思いで育てていますので、できれば新人に対しては厳しくとも簡単には辞めないようホテルやウエディング施設側でサポートしていただきたいというのが本音です。
