ヴィクトリアン・ゴシック様式の壮麗な建築美のセント パンクラス駅。教会や大聖堂を中心に手掛けた英国建築界の大御所ジョージ・ギルバート・スコット卿によりミッドランド鉄道のターミナル駅として1868年に開業した。
ヴィクトリアン・ゴシック様式の壮麗な建築美のセント パンクラス駅。教会や大聖堂を中心に手掛けた英国建築界の大御所ジョージ・ギルバート・スコット卿によりミッドランド鉄道のターミナル駅として1868年に開業した。1876年にステーションホテルとして「The Midland Grand Hotel」が開業し、セント パンクラス駅の黄金時代を迎える。しかし、華麗であまりにもロマンティックな建築は、1936年にはすでに、時代の要求に合わないものとして閉館されてしまう。ホテルはクローズした後、鉄道関連のオフィスとして使用されていたが、何度も買収・改装案が出ては、あまりの巨額なコストに話はすべて立ち消えとなり、やがて廃墟のような姿になって行く。
夜間、ライトアップされて浮かび上がった「St. Pancras Renaissance Hotel」の全景。
1876年にステーションホテル「The Midland Grand Hotel」として開業した。
セント パンクラスの正面エントランス車寄せ。
かつてビクトリア朝の上流社会の人々が馬車から降り立ったエントランスホールは、ロビーラウンジ「Hansom Lounge」となりアフタヌーンティーを楽しむゲストで賑わっている。
コンシュルジュデスクと筆者。