人材不足が叫ばれて久しいが、着実に進む少子高齢化とさらなる新規ホテル供給という状況を見るに、もはやこの状況が変わることを期待するのは厳しいであろう。そのような中でわれわれが取り組むべきは、入社してくれた人材を辞めさせない努力ではないだろうか。
 
　筆者がしばしばランチで利用する銀座のレストランにある日行くと、「本日はランチタイムの営業をお休みします」という看板が出ていた。それまではいつも営業していたのにと驚いたが、その後も行くとランチ営業をやったりやらなかったりと不安定なので、結局足が遠のいてしまった。後日話を聞いてみると、ランチタイムのアルバイトが集まらず、サービスタッフのシフトが組めないのが原因だったという。