㈱ビーワンフード 代表取締役社長
公認会計士/税理士
廣瀬好伸氏
Yoshinobu Hirose
京都大学在学中に公認会計士試験に合格し、あずさ監査法人に入社。主に銀行の監査に従事し、銀行の融資ルールを実地で学ぶ。その後起業し、その経験・ノウハウと公認会計士・税理士というノウハウで、飲食業に特化した「お金の専門家」として飲食店の成長をお金の面から支える㈱ビーワンフードと税理士法人ミライト・パートナーズを経営。『1 店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル 23 の失敗事例から学ぶ「お金」の壁の乗り越え方』(合同フォレスト)を上梓。
飲食店に特化してお金に関するコンサルティングを提供する株式会社ビーワンフードの代表取締役を務める公認会計士/税理士の廣瀬好伸氏が、お金にまつわるケーススタディーを語ることで、飲食店経営における問題点と解決の糸口を探っていく。連載第11 回は、「キャッシュ・フローの改善」について語っていただいた。
第2 回でもキャッシュ・フロー経営についてお話ししましたが、今回はもう少し具体的なキャッシュ・フローの改善方法についてお話ししたいと思います。まずキャッシュ・フローを改善するには、次の4 つのカテゴリー(入金を多くする/入金を早くする/出金を少なくする/出金を遅くする)があり、それぞれに具体的に考えていきましょう。
1 入金を多くする
入金を多くすればもちろんキャッシュ・フローは楽になります。その方法として一番思いつくのは①でしょう。一方で一番「もったいないな」と思うことが多いのが②です。キャリアアップ助成金、両立支援等助成金、人材開発支援助成金、職場定着支援助成金など、「ヒト」に関する助成金がたくさんあって、それらについては条件さえ満たせば比較的獲得しやすいものも多いのですが、ご存じない会社もたくさんあるように思います。ぜひ獲得にチャレンジしていただきたいと思います。特にヒトを雇用するというタイミングはチャンスです。