リーダーは常にOpportunity(機会もしくは好機)を探しています。時代の転換期、組織の変革期、異動のとき、こうした際に前任者や現行のチームに尋ねるのはよりよくするためのOpportunity(機会もしくは好機)です。
あなたは上司から、オーナーからあるいは第三者からOpportunityを聞かれた場合にすぐに反応できますか?
これにすぐに答えられるのとそうでないとではあなたの評価が変わってくると共に日常をどうした心がまえで過ごしているかが分かります。
ー今より一歩でも二歩でも良くするためにはどうすればいいのだろうか?
ー今以上にいい方法はないのだろうか?
ーどこに機会とチャンスがあるのであろうか?
あなたが上司であるならばこれにすぐに応えられる部下は頼もしくないですか?
私たちホテル業界の日常でも近い話があります
皆さんのレストランのスタッフは「今日のお勧めは何?」とゲストに聞かれたらすぐに答えられますか? お店としてのお勧め、個人的なお勧め、ビジネス的なお勧め、色々な思惑はあるかとは思います。
皆さんがゲストだとして「今日のお勧めは何?」というと問いかけに対して直ぐにお勧めを提案された場合、どう感じますか?
勧め方やその内容、自信を持って臨んでいる等の様々な要素ももちろんあるでしょうが悪い気はしないでしょう。むしろ、好感を持つ方やよくトレーニングされているな、と思われる方が多いのではないかと思います。私自身はゲストとのこうしたタッチポイントを無駄にしない個人の資質やこうした環境を保つマンジメントを“やるな”と内心は思っております。
人によってはビジネスライクで鼻につくなどネガティブに感じる方もおられるとは思います。しかし、チームでの共通の目標、それは店舗の売上向上であったり、顧客により満足していただこうという気持ちなり、こうした各自の姿勢、あるいは店舗責任者のリードは“買い”であると思います。
翻って自身のキャリアデザインの観点に戻った場合、こうした志向はどう働くでしょうか?常に考えるなどという窮屈な状態はまっぴら御免という方もいると思います。また仕事や多くの個人的な用事で忙殺され息つく暇もない毎日だと思います。しかしながら“自身のOpportunityを考える”ことが自分自身をドライブするひとつの方法です。こうした思考は一事が万事なので常に考えるという習慣や姿勢をもつことにより、ビジネスや人間関係にも生かされると思います。
皆さんが仮に店舗の責任者だとしたらお勧めをすぐに言える体制をひきますか?それとも特にそうしたことは気にすることなく運営されますか?どちらがどうこういうつもりはありません。答えは皆さんの中にあります。
- 福永 健司 プロフィール