福永 ポアールさんのお菓子は人気で芸能人や著名人などからも絶賛されていらっしゃいます。はじめに、『ポアール』の今日に至るまでの歩みを教えていただけますでしょうか。
辻井 1969(昭和44)年に大阪の帝塚山に創業しました。創業者は私の父です。関西では数えるほどしか洋菓子店がない時代でした。父はヨーロッパ各地を訪れ、エスプリに富んだ街やカフェ、伝統的な洋菓子の数々を見ながら、その文化や歴史を吸収して帰国、本物のケーキづくりをスタートさせます。当時の主流はバタークリームのケーキでしたが、高級品であった生クリームを使った生ケーキにこだわりました。庶民にとっては高級なお菓子でしたが、次第に本物志向のファンが増えていき、関西の有名店となっていきます。父が目指していたことは『絶対的に美味しいものにこだわる』『お客さまの最高の笑顔を見たい』ということです。そのために一生懸命取り組んできたのです。その意を受け私もお客さまの期待を超える特別な感動を提供すること、それはお客さまに対して期待以上に裏切るという意味であり、特別な何かを期待させる特別な場所になれることを求めて日々、葛藤しています。
第79 回
Wプロフェッショナルズ 求められる人材を探る 第79 回 ㈱ポアール 辻井 良樹 氏 × ㈱フェイス 福永 有利子 氏
“お客さまの美味しい笑顔のために” 1969年より本物にこだわる お菓子を提供
【月刊HOTERES 2017年06月号】
2017年06月09日(金)