ウエディングのステージを彩る花たち。新婦が手にするブーケも含めフラワーは欠かせない存在だ。花嫁たちも花に対する要望も多様化しナチュラルスタイルやビビットな感覚など、自身のステージを華やかに彩る大切なアイテムとしてとらえている。従来のように画一化された差レンジでは済まされなくなった。そこで今回は関西を中心にフラワーアレンジメントに取り組んでいる㈱アンブラ 今井博美社長にフラワーデザイナーたちの人材育成や管理についてお聞きした。
福永 ウエディングにとってお花は重要なアイテムであり、アレンジ次第で空間の雰囲気を変えることができます。かつては画一化されたメニューどおりの作品を創作するという対応でしたが、今はニーズも多様化し、デザイナーの感性や技術が重要なポイントとなっています。感性や技術は個人差がある中で、どのように教育されていらっしゃるのかなど、お聞きできればと思います。始めに活動拠点やスタッフの人数などお聞かせいただけませんでしょうか。
今井 現在アルバイト含め20 人のスタッフで活動しています。活動拠点は奈良、神戸、京都など関西を基盤に2 年前より東京にも進出いたしました。関西の中でも奈良は件数的に50%占めています。東京のゲストハウスも順調に推移しています。
福永 フラワーアレンジメントは技術もさることながらセンスも求められます。どのようにして教育、管理されていらっしゃるのですか。
今井 結婚式当日は各会場ともに披露宴スタートの2 時間前にセットアップをしています。セットアップできた時点でラインにて撮影した写真を私に送るようにしています。送られてきた画像を見て指示を出していきます。例えばメインテーブルが少し寂しく感じたら、メインテーブルの販売価格を考慮してもう少しアレンジを加えるなど指示しています。ほぼ同時間に送られてくる画像をチェックすることは簡単なことではありませんが、お客さまにご満足いただける装飾を提供すること、当社としてのセンスを統一していくためには欠かせないことだと思い、必ず実施しています。立ち上げ当初は私が現場に入りすべてを見ていました。しかしながら、そうなるとどうしても手を出してしまいます。契約会場数が増えるにつれ物理的にすべての会場に足を運ぶことができないことと、スタッフを育成するためにもラインを活用した遠隔操作で指導するよう切り替えたのです。
第78 回
Wプロフェッショナルズ 第78 回 ㈱アンブラ 代表取締役 今井 博美 氏 × ㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
スタッフ全員参加、月1回行なう 徹底したクオリティチェックで 感性のブレをなくす
【月刊HOTERES 2017年06月号】
2017年06月02日(金)
㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
㈱アンブラ 代表取締役 今井 博美 氏