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VOL136 小原康裕の「世界のリーディングホテル」

VOL136 ル・ムーリス

【月刊HOTERES 2017年02月号】
2017年03月01日(水)
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ムーリスには歴史に裏付けされた見所は多いが、その一つがサロン「ポンパドゥールの間」であろう。


国王ルイ15世の公式の愛妾、ポンパドゥール侯爵夫人の肖像画が燦然と輝くサロンである。


アールヌーボーの美しいステアケース。


「Belle Etoile Suite」のリビングルームからテラスを望む。


多くの映画でセレブリティーのパーティー・シーンで登場する広大なテラス。


ヴァンドーム広場のオベリスク、オペラ座、そしてモンマルトル方向も見渡せる。

ムーリスはスイートを含め全160室の客室を擁し、チュイルリー公園を見下ろす視野の広い眺望は、パリ中心部では貴重な存在である。今回はその眺望が魅力のベル・エトワール・スイート「Belle Etoile Suite」をご紹介したい。映画の中からそのまま飛び出してきたような最上級スイートで、実際に多くの映画のロケーションセットとしても使用され、部屋から眺めるだけでも感動ものといえる。メインダイニングは、以前、伝説的シェフのヤニック・アレノが腕を振るった「Le Meurice」の名前であったが、現在はアラン・デュカス監修の「Le Meurice Alain Ducasse」と名称変更している。この絢爛豪華なダイニングは、ヴェルサイユ宮殿の“平和の間”を再現したものというのもうなずける。また、「The Chef's Table」はアラン・デュカスのプライベートダイニングルームで、ヘッドシェフのJocelyn Herland氏が自ら調理し、彼の独創的な料理を8名までの少人数テーブルで頂く特別空間である。


映画の中からそのまま飛び出してきたような最上級スイートだ。


ベル・エトワール・スイート「Belle Etoile Suite」のベッドルーム。


気品あるドレープカーテンやタッセル。


イタリア・カラーラ産の総大理石が美しいバスルーム。


100年の歴史を持つスイスブランド、“ヴァルモン”のスパ「Spa Valmont pour Le Meurice」のレセプション。


クリニックからスタートしたブランドだけあって、皮膚科学を応用したオーダーメイドトリートメントのアンチエイジング効果が期待できる。

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