㈱龍名館
取締役
濱田 裕章 氏
次の100 年残る企業を目指して
龍名館は創業明治32 年から今年で119 年目。この長い歴史の中で、大きく事業拡大を図るタイミングはありつつも、関東大震災や戦争などの影響により事業を継続することが難しい時期が長く続きました。もともと非上場のオーナー企業ということもあり拡大を急がず、足元を固めながら営業を続けてきましたが、2009年から既存ホテルの建て替えやリニューアルを行ない、市場の盛り上がりもありここ10 年業績も伸びています。
しかしホテル・レストラン事業の中心は、ホテル龍名館東京(東京都中央区・135 室)であり、創業の地であるホテル龍名館お茶の水本店(東京都千代田区・9 室)は小規模施設のため業績に大きく貢献はしません。龍名館では、次の100 年も残る企業を目指し、ホテル龍名館東京に大きく偏った事業バランスを調整すべく数年前より新規開発に向けて候補地の選定を始めました。龍名館にとっては約100 年振りの新規ホテル開発となり、実際に今回港区の土地を取得するまでの過程で、東京以外のエリアの可能性や、他社からのオファーなども含めて検討を重ねてきました。