キャリアスタートは アルバイトから 着実に業務の幅を広げ、 次なる課題に立ち向かう

三井ガーデンホテル 名古屋プレミア 宿泊支配人 隅田 慎吾 氏

 
　人と接することが好きでホテルの仕事にあこがれもあり、22 歳のときに三井ガーデンホテル柏にアルバイトとして飛び込んだのが当社での第一歩でした。柏はスタッフが皆、「ホテルマン」という印象で、総支配人によくゆるんでいるネクタイを何度もキュっと締められたのを覚えています。
 
　2010 年秋、三井ガーデンホテル上野のオープンと同時に契約社員として配属されました。実は上野へは新境地を開くという意気込みで社内公募に手を挙げての異動でした。最初は夜勤のインチャージもしくはセカンドでフロント業務を担当し、29 歳で念願だった正社員になることができました。さまざまなことを学ぶうちに新しいことにもっと挑戦したいと思ったことが社員を希望した理由です。このホテルの魅力は誰にでも門戸が開かれていることだと思います。業務もフロントから予約コントロールに変わって、厳しい上司にレベニュー業務を一から教えていただきました。そして自分が思うような数字が出せるようになると、ますますこの仕事の面白さを実感するようになりました。それと同時に部下の教育など人材育成にもかかわるようになり、GM とスタッフの間をつなぐパイプのような役割も担ってきたつもりです。
 
　新規オープンした名古屋プレミアに、現職のレベニューマネージャーとして赴任。自分のやりたい仕事をさせてもらってここまで来ましたので、いまは新米レベニューマネージャーとして利益をしっかり上げて会社に貢献していきたいと気を引き締めています。世間では年功序列や経験に左右される会社がいまだに多い中で、当社は向上心があればステップアップができる土壌があります。そしてスタッフが自社を愛していてその一員であることを誇りに思う企業文化が根付いています。また、人を育てる意識の高い総支配人や上司が多く、いずれは自分もそうなりたいと願っています。自分のスタイルで人と接し、レベニューはストイックに、人はよいところを認めてほめて伸ばす。もちろん修正すべき点はしっかり伝えて。そんな企業人になれたらよいですね。