KAORUKO プロフィール
ブライダルフラワーの第一人者として時代をリード。2 万組のオリジナルウエディングの実績をもとに、花のみならずプロデュースとしてのホテル式場のコンサルやプランナー教育も手掛ける。「ゆれるブーケ」は美意識の高い女性に圧倒的な支持、多くの女優の花を手掛ける。東レPPOテニスにおいては皇族ご臨席の際の花をアレンジした。東京・銀座5 丁目とバリ島の「ザ・リッツ・カールトン・バリ」にKAORUKO フローリストをかまえるほか、「徹子の部屋」出演などテレビや女性誌でも特集されている。
ゆれるブーケが完成(3分ほどで作り上げる)
今回はビジュアルでご紹介をいたします。
まずは、今年で17 回を迎えた「KAORUKO FLOWER COLLECTION」です。
コレクションは10 月4 日、旧細川侯爵邸(和敬塾)にてピアニストの佐田詠夢さん、声優の佐久間レイさんをゲストにお迎えしました。「花・音楽・ことだま」というタイトルです。
古典文学でもある「かぐや姫」を題材にフラワーショーを展開、詠夢さんにそのための曲を作曲していただき花と音楽の饗宴です。
私の独自の解釈にもとづき7 つのシーンにわけてフラワーデザインをしました。かぐや姫を選んだのは、私が海外で招聘されてフラワーショーを行うとき、日本人であるというアイディンティティーを表現することが多国間においては大切だということを感じ、今後の世界でのショーでのお披露目も視野にあったからです。
「かぐや姫」は原形の「竹取物語」の中に人生の教えが秘められていると感じました。私の解釈は実直、素直、清らかだったおじいさんに天からのご褒美のようにかぐや姫がやってきた…その後喜びは活力にかわり、やがて、金銀財宝を得ることにより、傲慢や驕りがでたのかもしれません…強さ、華やかさ、自信、あでやかさへと変化をしていきます。
やがて栄枯盛衰のごとく、不安、悲しみ、衰え、はかなさへと無常観を表します。そして切なさ、破壊、と続き天からのお迎えへと移行し、清浄、癒し、悟り、奇跡へと展開します。
それらを花だけで主に表現をしました。竹だからと竹ばかりを大道具のように使うのであればフラワーアーティストの私がやる必要性はないからです。それらに合わせて詠夢さんが作曲をし、私の制作にあわせて伴奏をしていかれました。音楽と花のコラボレーションの一体化により会場は熱気に包まれました。
声優の佐久間レイさんとのコラボレーションはレイさんが「アンパンマン」のバタコさんの声の方なので故・やなせたかし先生の直伝のアンパンマンに込められたメッセージをお聞きしたことからその感動を花で表現したいと思ったのです。アンパンマンマーチをバラードで歌うとそれはとてもすばらしい大人へのメッセージであり、子どもたちがいつしか大人になったときに気が付き思い出す愛と勇気の歌なのでした。ですので、元気が出るようなはずむ花でコラボレーションをし、音符やプレゼントボックスを添えました。
同時開催は私が考案発明をした「ゆれるブーケ」のコンクールも行いました。ブライダル業界、ホテル業界から全国から満席の150 名が観覧にいらしてくださいました。
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本誌では作品詳細など諸情報も掲載しています。
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