美しい庭園を望む「Deluxe Suite」のリビングルーム。約60㎡の広さを持ち、ベージュを基本色とした気品あふれる内装とカーペットが際立つ
落ち着いた雰囲気のベッドルーム
広い面積を確保し、窓いっぱいに美しい庭園 を望む明るいバスルーム
シャングリ・ラ パリは36 室のスイートを含む全101 室の邸宅ホテルだ。館内はいたる所にナポレオンの頭文字“N”を記したモチーフが見られ、まさに高貴な館といった風情である。筆者にアサインされた部屋は約60㎡の広さを持つ「Deluxe Suite」で、品格ある内装と美しい庭園を望む明るいバスルームがうれしい。レストランは非常に充実しており、館内は二つのミシュラン星付きレストランを有する。おなじみの“ 香宮”「Shang Palace」は中華料理としては欧州初のミシュラン1ツ星ダイニングだ。2ツ星を獲得したメインダイニング「L'Abeille」は、ボナパルト家の紋章の一つである蜂のエンブレムからラベイユと名付けられた。その他、ガラス張りのドーム状の天井から柔らかな日が差し込むカジュアルダイニング「La Bauhinia」、重厚な大人の雰囲気の「Le Bar」もお勧めだ。スパ施設「CHI, The Spaat Shangri-La」は、かつて邸宅の馬房として使用されていた場所を改造したもので、プールやトリートメントルームなど自然光を最大限に生かした癒やしの空間である。
シャングリ・ラ パリは歴史の重みを肌で感じさせる邸宅ホテルである。ヴェルサイユ宮殿を彷彿させる絢爛豪華なバンケットルームで昔に思いを寄せると、19 世紀末、ローラン・ボナパルト王子の時代に開かれたであろう、上流階級たちのパーティーの華やかさがタイムスリップしたように鮮やかに浮かんでくる。
ボナパルト家の紋章の一つである蜂のエンブレムから名付けられたミシュラン2ツ星レストラン「L'Abeille」
ヴェルサイユ宮殿を彷彿させる絢爛豪華なボールルームにはナポオンの頭文字“N” を記したモチーフが見られる