洗練された住宅街が並ぶパリの第16 区に、かつて皇帝ナポレオン・ボナパルトを大伯父にもつローラン・ボナパルト王子の瀟洒な邸宅をホテルに改装した「Shangri-La Hotel, Paris」が建っている
「PALACE」の銘板を誇らしげに掲げた、シャングリ・ラ パリの正面ゲート門柱。2014 年にパラス認定を受けている
アジアンテイストの制服を着たドアマンがゲストを迎える正面エントランス
洗練された住宅街が並ぶパリの第16 区に瀟洒な建物が佇んでいる。かつて皇帝ナポレオン・ボナパルトを大伯父にもつローラン・ボナパルト王子の邸宅をホテルに改装した「Shangri-La Hotel, Paris」である。クラシカルで気品ある建物は歴史的建造物にも指定され、館内は全体にエレガントな空気がただよう。この邸宅は、1896 年に建設されたものだが、著名なデザイナーのピエール・イブ・ロションらによって、2010 年12 月に華麗なホテルとして甦った。そして開業してから4 年を待たずして、14 年7 月に「PALACE」称号の認定を授与されている。
シャングリ・ラ パリの見どころは何と言ってもエッフェル塔であろう。多くの部屋からエッフェル塔とパリの町並みの風景を眺めることができる。また、アジア流のホスピタリティーとフランス流アール・ド・ヴィーヴル“ 生活様式”を兼ね備えた優雅な雰囲気もこのホテルの醍醐味である。東京のシャングリ・ラと同様09 年のオープン予定であったが、改装工事中に歴史的価値のある品々が多く出土し、多々作業がストップするというハプニングもあった。
ガラス張りのドーム状の天井から柔らかな日が差し込むカジュアルダイニング「La Bauhinia」
クラシカルで上品な雰囲気のレセプションデスク
暖炉のある重厚なラウンジ。館内は全体にエレガントな空気が漂う