人も、企業も、完成などというものはなく、常にさらに一歩上を目指す姿勢が必要だ。「これで完成だ」と思った瞬間から、衰退が始まっているものである。
9 月号の『文藝春秋』にて「戦前生まれ115 人から日本への遺言」 という企画があった。瀬戸内寂聴、五木寛之、岸恵子、牛尾治朗、堺屋太一など各界の重鎮たち115 人からのメッセージはこれだけで一冊の単行本にする価値のあるものであった。もし、皆さまが「今日本に遺言を書け」と言われたらどんなメッセージを国に残したいだろうか。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
偉大なる未完成
【月刊HOTERES 2016年10月号】
2016年10月07日(金)