われわれの周囲にはさまざまなチャンスが転がっているし、時には向こうからやってくることだってある。それを喜々として受け取りチャンスをモノにする人間がいる一方で、なぜかそれを「ノー」と断り、みすみすチャンスを逃す人間がいる。その差は多くの場合、個人ではなく組織文化に原因があることが多い。皆さまの組織は、どちらだろうか。
以前もこちらで書かせていただいたことがあるが、つくづく感じることなので再度こちらで書かせていただきたいと思う。皆さまのホテルやレストランでも営業や現場のスタッフがクライアントからいろいろな相談をもらうことがあるだろう。中には非常に魅力的な案件もあれば、そうでないものもあるだろうし、さらには面白そうな気がするけれども複雑で、自分だけでは簡単に判断できないものもあるだろう。よくあるのが、そのような案件を社内で検討もせずに担当者が判断して「ノー」と断ってしまうケースだ。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
もったいない「ノー」
【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月23日(金)