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第233 回 北村剛史  新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 

第233 回『ラグジュアリーホテルとブランディング⑶』

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月09日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事
 

 今回はラグジュアリーホテルの事業特性および今後の展望について考えてみたいと思います。ラグジュアリーホテルの事業特性について、都内のビルイン型ラグジュアリーホテルに対して弊社が運用する1981 項目のインスペクションを行なった調査結果を参考に、どのような特徴があるのかを確認してみたいと思います。以下データでは、ホテルシーン別の調査結果について、基準に対してクリアしている比率を表しており、満点が100%、サービス提供されていない場合は0%、例えば対応する基準の6 割がクリアであれば60%と表現しています。
 
 まず言えることは、エントランスの競争力の高さです。ここで顧客は当該ホテルの世界観に一気に引き込まれることになります。その後客室内サービス(イブニングサービスやルームサービス)もていねいに提供されており、ホテル提供サービス全体を通じて高いレベルでサービスが提供されている様子がうかがえます。

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