来年開業90 周年を迎える「ホテルニューグランド」。みなとみらい21 エリアの開発など横浜の街並みが変わる中、次世代へつないでいく真摯な姿勢で確固たるホテル運営に臨んでいる。ウエディングでは親子3 代にわたり晴れの日のときを刻んでいる家族もあり、歴史とともに顧客を大切に思う気持ちの現れが結果を生み出している。人事担当の経験を持つ吉田一継常務取締役総支配人に人材採用、育成やホテル業の魅力をお聞きした。
福永 日本を代表するホテルとしてその名を刻まれています｡国内外の賓客もお迎えし､横浜港と山下公園を臨む立地はまさに横浜そのものです｡ブランド力の高いホテル作りにおいて､人材の教育や管理はとても大切なことだと思います｡現在､スタッフは何名くらいが勤められていらっしゃるのですか｡
吉田 現在､約300 人です｡非正規スタッフも含めていますが､大半は正社員として雇用しております｡以前は契約社員制度など､条件により待遇を変えていましたが､今春入社より専門学校生、短大生､四大生ともに新卒はすべて正社員として雇用しています｡働く環境を良くすることで人材確保をするためです｡特に四大生の男性が少ない状況です｡
福永 採用において面接には総支配人も立ち会われるのですか｡
吉田 最終面接を行なっています｡英語テストもあり、3 つのテーマから1 つを選択し､2 分間で英語スピーチをしていただきます｡グローバル化の中で英語は欠かせないものです｡といって流暢な英語で話ができる者ばかりを求めているというわけではありません｡ゆっくりでも、その方の、大人としての正しい文法使いや考え方を重視しています｡学生生活から学んだことやアジアや世界における日本の役割などに対して､どのように考え､表現できるかです｡
